また、クロノス・クァルテットの創設メンバーであるディヴィッド・ハリントンとライリーは家族ぐるみで交流する親友でもあります。登山中に16歳で急逝したハリントンの息子アダムのために、ライリーは《Requiem for Adam》を作曲し、同名のアルバムは「極めて異質ではあるが、その感情の振り幅に、感動せずにはいられない」(アメリカン・レコード・ガイド)と評されました。
写真右からポール・ウィアンコ(チェロ)、デイヴィッド・ハリントン(ヴァイオリン)、アヤネ・コザサ(ヴィオラ)、ガブリエラ・ディアス(ヴァイオリン)
サンフランシスコを拠点とする弦楽四重奏団。クロノスはこれまでに、グラミー賞3回受賞をはじめ、ポーラー音楽賞、エイブリー・フィッシャー賞、エディソン・クラシック・オーヴル・プライズなど、音楽家にとって最も名誉ある賞を40回以上受賞。クロノスが結成された当時は、弦楽四重奏の形式は主に西ヨーロッパの伝統に根ざしたものでしたが、弦楽四重奏を現代の生活に即した芸術形式へと変革する先駆者として脚光を浴びました。ジミ・ヘンドリックスの“パープル・ヘイズ”の演奏が象徴するように、50年にわたり弦楽四重奏の新しいあり方に挑戦し、その過程において、クロノスは現代で最も著名で影響力のある唯一無二のグループとなりました。世界中で数千回のコンサートを行い、70以上の録音をリリースし、スティーヴ・ライヒ、ポール・マッカートニー、デヴィッド・ボウイをはじめとする世界で最も優れたアーティストたちとジャンルを越えたコラボレーションをしてきました。
最近では無料の教育用レパートリー「50 for the Future」ライブラリを完成し、2024年にアメリカ議会図書館はクロノス・クァルテット/KPAAのアーカイブを収集すると発表しました。
テリーさんの「A Rainbow in Curved Air」は、僕がミニマル・ミュージックの作曲家になると決めるきっかけになった大切な曲だ。尊敬するテリーさんが90歳のお誕生日を日本で迎えられるとは、なんと喜ばしいことだろう!そのお祝いのコンサートの開催を心から応援したい。すばらしいメモリアルになるに違いない。ぜひ多くの皆さんに、このプロジェクトを支援し、そしてコンサートに立ち会っていただきたい。
Terry Riley's 90th birthday should be a holiday, all around the world! I am in New York and I am envious that Terry will be celebrating his birthday in Japan, with you, and not in New York, with me. Terry Riley and
the Kronos Quartet are
treasures of world musical culture and this is a rare chance to experience them, together, at the same time.
DOMMUNE代表 / グラフィックデザイナー
宇川直宏
テリーさん、2025年は90歳のお誕生日を迎えられますね!!!!!!! おめでとうございます!!!!!!!思えば5年前、85歳のバースデーを日本でお祝いいたしましたが、当時はコロナ禍の真っ只中でしたね。あの混乱の中、僕の無謀なオファーにも関わらず、日本に来ていただけたこと。そして「さどの島銀河芸術祭」でのDOMMUNEのプロジェクト「LANDSCAPE
MUZAK」に参加いただき巨大な彫刻作品「Wakarimasen」を共に製作していただけたこと。このメモリアルな共創は、後の互いの人生の羅針盤を大きく導き直すことになりましたね。当時大変感染率の高かった日本に視察に来られる直前のテリーさんのメールには「もしウイルスに感染してとしても、それは私のカルマなので心配はいらない」と、記されていました。ラーガとインド古典音楽を身につけられたテリーさんのこの言葉に、我々は心から運命的な導きを感じずにはいられませんでした。そしてそのカルマは、この日本において更にさまざまな因果を経て新たな生命力を纏い、豊かな"現在"に昇華しています。XRや生成AIがリアリティを揺さぶる中、これは紛れも無い"現実”であり、テリーさんのお言葉に身を委ねることができたからこそ、今、自分はポストパンデミックの時代に向かい合うことができているといっても過言ではありません。テリーさん、人生の新たな章を日本で編んで下さって本当にありがとうございます!!!!!!!!!そして、90歳最新の章は、盟友Kronos
Quartetとの日本初競演ですか?!!!!!! これは感涙すぎます!!!!!!!! 2022年のリベンジですね!!!!!!!お誘いいただいた清水寺での"ハードコア・In C"はDOMMUNEの番組と重なり伺えず無念すぎましたが、6/28のスケジュールはもう押さえました!!!!!!美しく脈打つ更なるカルマの連鎖を共に堪能いたしましょう!!!!!!!!!! Massive Respect to Terry Riley!!!!!!!
Hi Terry,
All best wishes to you for your 90th birthday.
You have added such joy to my life from “Salome” way back when through the most recent “Sun Rings”.
I’m so grateful for your music and for your smile.
Much love, Judy
Dearest Terry,
I wish you a very happy birthday.
I hope love puts its arms around you and spoils you rotten for being the genius and the soul that you are.
With all my love
Arundhati
主催:テリー・ライリーMatsuri2025実行委員会
共催:Kronos Performing Arts Association(KPAA)、
東京藝術大学キュレーション教育研究センター
協力:東京藝術大学演奏藝術センター、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科
助成: (6月25日 公演)
Organized by:Terry Riley Matsuri 2025 Executive Committee
Co-organized by:Kronos Performing Arts Association (KPAA)
Center for Curatorial Studies, Tokyo Geidai
Cooperated by:Performing Arts Center, Tokyo University of the Arts; Graduate School of Global Arts Tokyo University of the Arts
Supported by: Nomura Foundation